職場のチームワークとは
職場におけるチームワークとは、同じプロジェクトや業務をしている社員同士が、同じ目的や目標に向かって取り組むことを指します。
同じひとつの仕事に取り組んでいても、個々で得意・不得意は違います。チーム内でお互いの弱点を補い、働くことがチームワークの良いチームとなるわけです。
職場では、あらかじめ社員の能力や適性を見ながら仕事を割り振られますが、それぞれが独立して成り立つことは、ほぼありません。
複数人でチームを組み行動したほうが、業務がスムーズに進行しやすくなるほか、個々の強みを発揮できる可能性が高いのです。そのため、職場では積極的にチーム制を採用しています。
チームと同じような意味をもつ言葉に「グループ」がありますが、組織行動学的には特徴が違うとされています。
グループもチームと同様に複数人が集まって取り組みますが、個々のもつ能力を最大限に発揮することが目的です。そのため、個々の能力以上の成果は出せません。
一方、チームの場合では、全員がひとつの目標に向かって弱点を補いながら協力するので、個人がもつ能力以上の成果を出せるといわれているのです。
職場のチームワーク向上のメリット
多くの職場で、チームワークを向上するための施策が取られているのは、チームワークが向上することによって得られるメリットがあるからです。
チームワークを良くすれば得られる代表的なメリットを、以下に4つ紹介します。
生産性の向上
チームワークが向上すると、業務生産性が上がります。企業にとって生産性の向上は、より多くの利益を生み出すことに直結する、非常に重要なものです。
どんなに優秀な社員でも必ず弱点はありますが、チームワークが向上することで弱点を補い合えます。そうすると、個々がもつスキルが生かされ、効率良く業務が進行し生産性がアップするのです。
チームワークが活性化しているとチーム内でのコミュニケーションも活発になるので、社員一人ひとりが自分の今やるべきことを把握しやすくなり、業務に関するムダもなくなります。
全員が同じ目標に向かって業務にあたれば、自然と大きな成果へとつながるのです。
モチベーションアップ
チーム意識が生まれると、自然と仕事に対するモチベーションもアップします。それぞれが、主体的に会社に貢献しようとするため、積極的に効率の良い仕事方法を模索するのです。
また、これまでは一人でこなせなかった業務でも、チームで行うことで達成につながります。目標の達成は、それぞれの社員の自信となり、さらなるモチベーションアップへと貢献してくれるでしょう。
社員の意欲を引き上げることができれば、さらに会社の期待に応えようと大きなプロジェクトへも挑戦します。その結果、先ほど紹介したように生産性の向上へもつながるというわけです。
良い関係性を築くことができる
チームワークが向上すると、お互いの弱点を理解した上でのサポート関係が生まれます。阿吽の呼吸のように、自然と役割分担ができるようになっていくのです。
チームワークにおいての重要なポイントは、「協力」「信頼」「指導」「尊敬」「サポート」といわれています。
難しいプロジェクトやこれまでできなかった業務をチームで乗り越えることによって、強い信頼関係が自然と生まれるでしょう。
信頼関係の構築は、やがて「協力」や「サポート」「尊敬」にもつながっていきます。お互いを尊敬し合ってサポートしていく好循環の環境になれば、より優れたチームへと成長していくでしょう。
解決能力アップ
チームで仕事をしていると、意見が対立するシーンも出てきます。いくら優秀なチームであっても、起こりうる事象です。これは、個人の考え方や習慣は異なるためであり、意見が対立するからチームワークが悪いというわけではありません。
チームワークが向上していれば、たとえ意見が対立したとしても、目標を達成するために何が必要かを考えることができます。単なる感情の押し付け合いではなく、個々の意見を尊重し合いながら解決できるのです。
この解決能力は、さまざまな業務で役立ちます。自分の意見をしっかりと相手に伝えることにもつながるでしょう。
職場のチームワーク向上のためにできること
チームワーク向上のメリットが理解できたところで、ただ単に人を集めてチームを作るだけではチームワークは向上しません。
職場のチームワークを向上させるためには、いくつかのポイントがあります。とくに重要な3つのポイントを、以下にまとめました。
情報をオープンにする
チームワークの向上に必要不可欠なのは、全員がビジョンを明確にしておくことです。目標や目的がわからないままでいると、なんのためにチームで働いているのかわからなくなり、チーム一丸となることができません。
チーム内での情報をオープンにして共有し、一人ひとりがどのように仕事をすれば良いのか、コミュニケーションを取りながら確認していきましょう。
チーム全員が、それぞれの動きを把握することで、自分が今やるべきこと、次にやるべきことが明確化します。
困っているときにはヘルプを求める、余裕があるときには声掛けをするなど、それぞれが主体となって動けるようなチーム関係を構築しましょう。
目標の設定
先ほども解説したように、ビジョンや目標、目的の共有は必須です。中でも目標は、チームとしての目標と、個々の目標の両方を設定しておくのが望ましいでしょう。
目標を設定するときは、具体的に細かくシミュレーションしながら決めていきます。目標が決定したら、できれば目標達成するための行動計画も作成しましょう。成功パターンだけでなく、失敗したときのことも考えておくと安心です。
また、無謀な目標ではなく、達成できる見込みがある目標を立てましょう。特に、個人目標の場合は、個人の能力とあまりにかけ離れた目標を設定すると、モチベーション低下につながる恐れもあります。
そして、個人目標は、チームの目標に関連したものを設定するように徹底しましょう。
フィードバック
チームの成果を可視化するためにも、適切なフィードバックは重要です。業務によっても異なりますが、週に1回はフィードバックをする機会を設けるなど、あらかじめ決めておくと良いでしょう。
定期的にフィードバックを行い、それぞれの動きや成果を確認することで、チーム全体の能力を向上させることにつながります。
一人ひとりがフィードバックを通して次の問題を探し出すことで、常に自分を成長させていくことも可能です。
東京・ビジネス・ラボラトリーでは、企業サポートを通して、ビジネスシーンでのメンタルサポートが可能です。
心理学のメソッドを活用しながら学べるため、社員一人ひとりがもつ潜在能力が引き出せます。
メンタル面の強化はもちろん、コミュニケーションスキルの向上やモチベーションの向上、維持にも役立つので、チームワークの最適化につながるでしょう。
チームワークがなかなか向上しないと悩んでいるなら、東京・ビジネス・ラボラトリーの企業サポートをご検討ください。
まとめ
職場におけるチームワークは、業務を効率的に行うために必要不可欠です。チームワークの向上は、社員のモチベーションをアップさせるため、一人ひとりが生き生きと働ける職場へと変化するでしょう。