中間管理職がストレスに悩まされる原因は?おすすめの解消法

上司と部下の間に挟まり、責任のある仕事を任されプレッシャーの多い中間管理職世代は、家庭をもち子育て中の人も多く何かとストレスがかかりやすいでしょう。 ここでは、中間管理職にストレスが多い理由とストレスを軽減し、快適に働ける方法をご紹介します。


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中間管理職がストレスを抱えてしまう4つの理由

なぜ、中間管理職に就くと仕事にストレスを感じる人が多くなるのか、その理由を4つご紹介します。

1.上司と部下の板挟みになる

中間管理職は、文字通り上司と部下に挟まれて、中間で業務を行わなければなりません。まだまだ業務に対して未熟な部下から不満が出ないよう気を使いながら、上司から言い渡された営業目標や経営目標を達成しなければならないため、常に板挟みの状態であるといえます。

それなりに重たい責任を背負わされる中で、自分の仕事だけに集中せず、部下を育てながら業務を遂行していくことは、大きなストレスになります。人によっては、上司への報告や部下への叱咤がストレスになっている場合もあるでしょう。

上司や部下と性格的に合わない場合でも、自分が上手く立ち回り、業務を遂行しなければならないため、思うように部下が動いてくれずイライラが募るケースもあるようです。

2.上司や部下よりも労働時間が多くなる

中間管理職は、ある程度責任があるポジションであるため、上司から突然仕事を振られることも多いでしょう。自分の業務を抱えながらも、振られた仕事をこなさなくてはならないため、仕事量が増え、結果労働時間も長くなってしまいます。

また、業務に対して未熟な部下の仕事のカバーや、ミスのフォローなども業務の一部としてこなさなければならず、上司や部下よりも長時間労働を強いられるのです。

労働時間が長く残業が続くと、場合によっては家族から不満の声が漏れることもあります。家庭と仕事の両立にも挟まれ、自分でもわからない間に、強いストレスがかかっていることも多いでしょう。

3.部下のミスや人間関係をフォローする必要がある

部下のミスは、基本的に直属の上司である中間管理職が責任を取らなければなりません。まだ、社会人経験が乏しく、業務に慣れていない部下は、場合によってはとんでもないミスをおかすこともあるでしょう。

普段の業務の中で、いくら気を付けていても、ミスは起きてしまいます。次にミスを出さないためにはどうすれば良いかを考え、部下を導くことが必要です。

また、マネジメント業務の一貫で、部下の悩みや相談を受ける機会もあります。自分と年齢が違う若手社員は、考え方が異なる場合も多く、部下の育成が難しいと頭を抱えている中間管理職も多いでしょう。

4.目標やノルマを常に意識しなくてはならない

中間管理職の業務のひとつに、進捗管理があります。業務には、目標やノルマが課せられていることが多いため、部下やチームの能力を考え、達成できるように策を練らなければなりません。

そして、どんなに計画的な策を考えていても、部下が自分の思うように動いてくれるとは限らず、目標やノルマが達成できなかったり、計画通りに進まなかったりすることもあるのです。

このような場合は、自分の思い通りに動かなかった部下のせいではなく、中間管理職の責任になります。

目標数値やノルマ、部下の動きを常に気にかける必要があるため、大きなストレスとなるのです。

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中間管理職のストレスを軽減させる3つの方法

過度のストレスを感じたまま仕事をしていると、うつ病や離職につながるケースもあります。このような事態にならないためにも、ストレスを感じているならすぐに対処しなければなりません。

ここからは、日々ストレスにさらされている、中間管理職のストレスを軽減させる方法を3つご紹介します。

1.環境自体を改善する

まず、全体の仕事量を把握することが大切です。たとえば、業務量的に自分もプレイヤーと加わる必要があるか、あるいは、部下の力量的に自分もプレイヤーに加わる必要があるかなど、現状を把握しましょう。

その中で、少しでも業務効率を上げるシステムが導入できそうなら、検討してみるのがおすすめです。

システムを導入すると費用がかかりますが、ミスの減少につながったり、自分がプレイング業務を行わなくて済むようになったりするため、結果的に企業にとってプラスになるでしょう。

プレイング業務をする時間を減らせば、部下のマネジメントに集中できるので、なにかトラブルが起きたときもすぐに対処できます。

2.仕事の振り分けを適切に行う

仕事を自分ひとりで抱え込むのではなく、部下にもしっかり振り分けるようにしましょう。

ミスを恐れて部下に仕事を振らないでいると、自分の業務量が増えるだけでなく、部下も業務に触れることが少なくなって、いつまで経っても成長しません。

部下を信用して少しずつ仕事を任せていき、部下を成長させながら業務の負担を減らしていきましょう。

適切な量の仕事を任せてもらえた部下なら、やる気や責任力も向上していくでしょう。業務全体を把握して、全員が負担を感じることなく仕事ができればストレスは確実に軽減できます。

3.コミュニケーションを活発化させる

業務を一緒に遂行する部下たちと密にコミュニケーションを取り合うことで、チームワークと信頼関係を築けて、ミスやトラブルを回避できます。信頼関係が成り立っていれば、部下から不満も出にくくなるでしょう。

コミュニケーションが取れている状態なら、業務がスムーズに進行し、長時間労働になるリスクも減らせます。部下から思わぬアイデアが飛び出してきて、業務のプラスになることもあるかもしれません。

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ストレスマネジメントが中間管理職の負担を減らせる!

まずは、中間管理職本人が自分のストレスに気が付き、対処する術を身につける必要があります。

中間管理職になる人は、責任感が強い人が多いため、自分のストレスの高さに気付いていないこともあるでしょう。

また、長時間労働が続き、ワーカーホリック気味になっている人も多く、ストレスは感じているけれど、高いストレスと自覚しておらず、自分自身を十分にケアできていない可能性もあります。

仕事でのパフォーマンスを向上させるためには、ストレスを上手く解消し、折り合いをつけることが大切です。

東京・ビジネス・ラボラトリーの企業向けセミナーなら、自分自身を知るプログラムで、どんな状況であっても動じない資質を身につけることができます。

たとえば、イライラする頻度が増えていたり、体調が悪い日が多くなったり、業務効率がなんとなく振るわなくなっていたりする場合は、心の中の問題である可能性が高いです。

心に働きかける研修を取り入れれば、心の問題を解決でき、やる気がアップした結果、業務成績も向上します。

中間管理職のやる気が上がれば、自然と部下のやる気や能力もアップし、仕事全体の質も上がるのです。

企業の要である中間管理職のメンタルケアを充実させるために、ぜひ東京ビジネスラボラトリーの研修を検討してみてください。

東京・ビジネス・ラボラトリーの研修は、「気づき」をもたらします。気づきがあれば、人間力の向上につながり、今まで気が付かなかった思考のプロセスにたどりつけるのです。

研修では、企業のニーズや環境に合わせたプログラムで、組織をメンタル面から最適化します。まずは、お気軽にご相談ください。

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まとめ

企業にとって重要ポストにある中間管理職のメンタルをケアすることは、全体的な業務の質の向上につながります。

また、研修を上手く取り入れれば、個別に対応しなくても一度に多くの中間管理職にリーチすることが可能です。ここで紹介したストレス解消法も試しつつ、上手くストレスと折り合いをつけましょう。