いよいよカウンセリングの実践です
前回の第10回までに、脳科学の知識や認知行動療法に関連する疾患や薬、認知にかかわる心理学的知識、そして認知行動療法の実際などを学びました。
そして11回、12回はこの講座の総仕上げ、いよいよ生徒同士で実際に療法を使っていきます。カウンセラー役、クライエント役になり認知行動療法を使ってロールプレイを行っていきます。
カウンセラー役は今まで習ってきた手順に沿って、クライエントが認知行動療法を行っていくためのサポートをします。
手順通りに行っても、実際に療法を行ってみると、適切な言葉がけが見つからなかったり、今行っている進め方であってるのだろうか?など迷いもたくさん出てきます。
このようにロールプレイをすることで、実際のカウンセリングで経験する不安や課題などへの対処の仕方を学ぶことができ、プロのカウンセラーとして活動する際、大いに役立つのだと感じました。
またクライエント役になった時には、自分の思考が整理されていくことを体験したり、カウンセラー役のふとした言葉に救われたりなどの体験をすることで、カウンセリングの効果を実感することができます。
カウンセラーとクライエントを両方体験し、多くの気づきを得られるのが、この11回、12回目となります。
カウンセリングの実践後は振り返りをします
カウンセリングのロールプレイの後は、全体でのシェアリングです。
ほかの生徒さんがどのようにカウンセリングしたか知ることは貴重な経験の一つになります。
そして先生から、ロールプレイについてのフィードバックをもらいますので、ロールプレイの中で適切だった箇所、さらに工夫が必要な箇所など、明確に学びとることができます。
心理カウンセラーを目指している方、実際カウンセラーとして活動されている方、認知行動療法を心理療法の一つとして身に着けていただくことで、クライエントの大きな助けになります。
それは、つまりカウンセリングの成功に役立つということでもあります。
認知行動療法は、ネガティブに受け止めがちな思考をポジティブなものにしたり、どうしてもこだわってしまう事柄について、さらに柔軟に受け止められるようになる療法です。
そのため、カウンセラーを目指してる方だけでなく、今の自分の仕事に活かしたい、もしくは、自分の人生全般に役立てたいという目的を持っていらっしゃる方にも、おおいに活かしていただくことが可能です。
ぜひ、多くの方にこの認知行動療法の素晴らしさを知っていただきたいと思っています。
いよいよ次回は最終回です。その様子もまたご紹介させていただきますね。
どうぞ楽しみにしていてください。
(記事担当 インターン 小室 知津子)