脳科学&認知行動療法士コースでは、
脳の働きを理解することで、どういった場合に認知行動療法が役にたつのか、そして、なぜ認知行動療法が効果的なのかということを学びます。
例えば、今回は第3回、脳内物質について学びました。
脳内物質についてはこちらのブログでもご紹介しています。
https://tbl-online.net/2021/05/28/%e8%84%b3%e7%a7%91%e5%ad%a6%ef%bc%86%e8%aa%8d%e7%9f%a5%e8%a1%8c%e5%8b%95%e7%99%82%e6%b3%95%e5%a3%ab%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%80%80%e7%ac%ac%ef%bc%93%e5%9b%9e-%e8%84%b3%e5%86%85%e7%89%a9%e8%b3%aa/
しかし、なぜ認知行動療法を行うのにこういった脳科学の知識が必要なのでしょうか。
脳内物質とストレスの関係
脳内物質とストレスは深い関わっています。
ストレスは脳内物質のバランスを崩し、自律神経の乱れを招き、体調悪化やうつ病などの病気を引き起こすという事が分かっています。
脳内物質は分かっているだけで60種類ほどあろそうです。
闘争と逃走ホルモン(アドレナリン)
やる気ホルモン(ドーパミン)
脳内麻薬(エンドルフィン)
幸せホルモン(セロトニン)
これらは有名な脳内物質で、皆さんも聞いたことがあるかもしれませんね。
この脳内物質がストレスどう関連するのか、例をあげて説明しますね。
Aさんが仕事でミスをして上司に怒られました。
Aさんは「大変だ!もう明日から会社に行けない」不安で一杯になりました。
さらに「なぜ、あんなに怒られなくちゃいけないんだ。」など、怒りの感情も湧いてきました。
こんな時、ストレスホルモンのアドレナリンが過剰に分泌されているそうです。
アドレナリンは闘うか!逃げるか!という時に出るホルモンだそうです。
つまり、Aさんが上司に怒られて、様々な考えを巡らしていると、脳では闘うか!逃げるか!といった指令が脳幹にある交感神経に伝わり、心拍数をあげ、血圧を上昇させ、酸素を取り込むため呼吸は速くなり、逃走か闘争に備えてしまうのだそうです。
こうなると、身体的にも、精神的にも追い詰められてしまいますね。
一方で、Bさんも同じように上司に怒られました。
「怒られた時はびっくりしたけど・・・自分の悪かった点は改善して、また頑張ればいいよね。自分のすべてが否定されたわけじゃないし!今日は早く寝てまた明日からが~んばろ!」
と、前向きで楽観的な考えをしました。
Bさんも、少しびっくりして一瞬アドレナリンが出たかもしれませんが、そのあと楽観的で前向きな考えを持ったので、脳は「闘争も逃走も必要なし!」と判断し、アドレナリンが過剰に分泌されることはなく、身体的なストレスを感じることもありませんでした。
脳内物質は思考でコントロールできる!?
Aさん、Bさんの例でも分かるように、「脳内物質は思考でコントロールすることが出来る」ということがわかっています。
つまり物事をどのように受け止めるか、少し専門的な言い方で言うと、物事をいかに認知するか、ということになります。
これこそが、認知行動療法を行う私たちが、脳科学を学ぶ意味になります。
東京ビジネスカウンセラー学院の脳科学&認知行動療法士は、脳の仕組み知った上で認知行動療法を行うプロフェッショナルです。
ご興味を持たれた方は是非、当学院のホームページをご覧ください。
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(記事担当 小室 知津子)